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在来作物「小浜白うり」の話で、藤枝北高等学校に行ってきました。 [チームほととぎす]

2018年4月に、藤枝市助宗の農家・大塚さんから連絡があって、
藤枝北高の西尾先生が希望されて「小浜白うり」の種を譲ったとのこと。
連絡を受けた、焼津の在来作物研究家・清水玲子さんは、
在来作物の種について説明するために、
4月25日(水)こちらに伺いました。

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藤枝北高等学校です。
「チームほととぎす」の記録を取るために、ぱらぽんも同行させてもらいました。


ここで少し、解説。
「小浜白うり」は、焼津市小浜地区のとある農家さんが、
毎年種を採り続けてきたものですが、その方も高齢になり、
来年も栽培できるのか? 心配になってきていたそうです。
かつては街中に売りにきていた、その「小浜白うり」!
今は亡きおばあちゃんがそのうりを大好きだったという、清水さん!
この「小浜白うり」を何とか残す方法はないかしら?と考えました。
ちょうどその頃、「藤枝おんぱく」のトークカフェが行われていて、
「食」をテーマにした日に、幻の漬物「ほととぎす漬」を蘇らせる!?
というアイディアが共有されました。
その日の記事が、こちら
清水さんは、その「ほととぎす漬」の材料として、
「小浜白うり」が使えないか?と思いつきました。
使われる目的ができれば、「小浜白うり」はこれからも
栽培し続けられるようになるのでは?というものです。
この日出席していた藤枝助宗の農家「大塚克明」さんが、
このうりを作ってみたいと申し出てくれました。
それで、大塚さんにその種が引き継がれました。

種をつなぐとき、清水さんと取り交す文書です。
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在来作物の種に関する約束

在来作物は、古くからその土地で守られてきた農作物のことを言い、
その場でしか味わえない希少性から、その価値が見直されています。
また、長くその時に根ざしていることからお祭りや伝統食などと、
古くから密接に結びついているものもあり、
研究者から「生きた文化財」と称されています。
大切な地域資源である在来作物。
絶やすことのないよう、一緒に育てていきましょう!

1.別品種のもの、また同じ科のものと混雑しないように工夫します。
2.栽培したら、必ず種を採ります。
3.種を譲渡する場合には焼津・藤枝エリアで栽培する方に譲渡します。
4.誰かに種を譲渡する前に、譲渡先をチームほととぎすに報告します。
  複数の方への譲渡や、大規模な栽培を考える団体・個人への譲渡の有無は、
  こちらでも一緒に考えたいと思います。
  ※譲渡希望先のお名前と連絡先を聞いておいてください。
5.この作物について、他方に情報を出す場合には(取材、研究発表等含む)、
  チームほととぎすに事前に連絡をします。
6.この作物の素性が正しく伝わるよう、情報伝達をします。
7.この種の栽培を辞める場合には、チームほととぎすに種を寄付します。

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奇しくも、そのトークカフェに西尾先生も出席されていましたね。
これもご縁でしょうか?

西尾先生は、今まで授業では、
「F1種(Filial 1 hybrid:1世代交配)」の種しか扱って来なかったが、
これからは、「固定種」という種についても学習する必要性を感じたそう。
清水さんによれば、
「固定種」とは、農家が自分で種子を取り続ける「自家採取」で育てられ、
ある種の特性を固定したもの、だそうです。
西尾先生は、焼津の在来作物である「小浜白うり」を使って、
種を固定させる学習を生徒にさせることにしたそうです。
そこで清水さんに、在来作物について説明する授業を、
生徒さんたちの前でやって欲しいという依頼でした。

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