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2019.0905(木)「標準的なバス情報フォーマット実務講座」を見学してきました。 [路線バス応援隊]

2019年9月5日(木)
静岡市駿河区用宗の静岡県建設技術監理センターで、
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乗合バスに関わる事業者・自治体向けに行われたのは、
「標準的なバス情報フォーマット実務講座」です。

この日、10:00〜12:00に行われる会場は、こちら。
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こちらがそのチラシ。
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国土交通省は平成31年3月27日に、
「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」の改訂版を公開し、
データ整備を推進しているところだそうです。
一方で、県内の乗合バス事業者においては、
データ整備が一部の事業者にとどまっており、
また、市町においては、
当該フォーマットの存在を知らない自治体が過半数を占めるなど、
データ整備が進んでいるとは言えない状況だとか。
そのため、県では、
標準的なバス情報フォーマットのデータ整備を
支援するための実務講座を開催したのだそうです。

ぱらぽんは、とある方に、この講座の存在を教えていただきました。
過去に、バスのオープンデータについて、
取材などをしたことがありましたので、
この辺の勉強ができればと思い、
電車バスの師匠である山内さんと一緒に参加しました。
取材の許可を得たので、写真を撮らせてもらいました。
会場は、こんな感じです。

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本日の資料です。
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本日の講師の先生たち。
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第1部担当の諸星賢治さん(写真:左)と
第2部担当の伊藤浩之さん(写真:右)です。
第2部は実務で、定員に達していたので、参加できず。
我々は、第1部のみ受講しました。

諸星さんは、株式会社ヴァル研究所の公共交通企画担当の方で、
「公共交通オープンデータ化アドバイザー」をなさっているそうです。
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日本で最初に開発・販売された、電車の経路検索ソフト
「駅すぱあと」の開発にも関わられていたとか。
ぱらぽんにこの講座を教えてくださった
大石さんとも繋がっていらっしゃいました。

伊藤さんは、「公共交通利用促進ネットワーク」の方で、
路線図ドットコム」を運営なさっているご様子。

お話は、
「全国で進むバスデータの標準化 
 〜標準的なバス情報フォーマットの活用と課題〜」
抜粋になりますが、メモです。

経路検索サービスとオープンデータ
標準的なバス情報フォーマットを利用したデータ整備

「GTFS」とは?
・General Transit Feed Specificationの略
・GTFSは一定のルールで作られたTXTファイル群
・オープンにするかしないかは、形式とは別問題
・バスだけでなく、船や鉄道でも使える

正しいフォーマットでのデータ作成
「GTFS」と「GTFS-JP」
「GTFS-JP」の「JP」というのは、JAPANのこと
国内だけでなく世界標準のフォーマットが有効な手段

・データ整備の目的を忘れずに
公共交通情報の露出機会を増加させ、
利用者への公共交通の認知度向上につなげ、
乗車機会増加に貢献すること

・継続したデータ提供が大切
初回データ作成だけではダメで、継続できなくてはダメ

・データの精度が大切
駅前のバス乗り場など、路線と何番乗り場まで知らせないとをわからない

・データ作成手法について
内製か、外部委託か?
データ作成は、初回だけ外部委託を行なったとしても、
最終的には事業者が更新作業を行うことになる。
理想的な出力方法は、通常業務をこなした場合の副産物として出力

実は、2017年の夏から、藤枝市でも、
「Open Transit(オープン トランジット)」の
乗り換え検索ができるようになっていました。
それは、前出の大石さんが学生さんたちと入力した
データを利用したものでした。
その情報を「藤枝生活ガイドブック2018」で紹介させていただいてました。
スクリーンショット 2019-09-05 15.46.52.png
ただ、その後のダイヤ改正などに伴ったデータの変更がなされていなかったので、
利用者からの問い合わせなどがあったようです。
つい先日、大石さんがその修正などをしてくださったそうですが、
今回のような講座で、担当部署の方が日常業務として、
データの修正ができるようになれば、
常に正しいデータが利用されるようになるので、
とてもいいことだと思います。

午後の伊藤先生のセミナーは、その具体的な入力の仕方のようでした。
藤枝市は次回に参加するそうです。

県内の各市町が、データを入力できれば、
乗り換え案内や運行情報などが共有できるから、とても便利です。
さらに多言語化や、シェアサイクル情報とリンクすることも可能だとか。
ますます便利です。
インバウンド対応や、災害時の代行交通情報などにも有効だそうです。
この日の講座は、ちょっと難しかったですが、とても勉強になりました。
こういう取り組みを、県が応援してくれているとなれば、
各市町もがんばれると思います。

また来年の「藤枝生活ガイドブック2020」にて、
便利な情報をお伝えできたらいいなあと思います。
関係者の皆さん、ありがとうございました。

【おまけ】
この講座に参加させてもらったおかげで、
今まで知らなかったサイトや、団体を知ることができました。
せっかくなので、リンク先を探して貼っておきます。

全国バスマップサミット
バスマップを作成した市民団体等で構成される
「全国バスマップサミット実行委員会」の主催により、
2003年に岡山で産声をあげた後、おおよそ年1回開催しています。
毎回全国から約100人前後が参加し、
交通事業者でも行政機関でもない市民の手によって、
マップ作成のノウハウ交換をはじめ、
公共交通の未来を見据えた熱い議論が交わされてきたそうです。
す、すごい!
過去のサミットの記録は、こちらから。
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