SSブログ

2020.1213(日)「国産畳表でオリジナルミニ畳作り講座」@藤枝地区交流センター西館講座 [ものづくりびと]

2020年12月13日(日)9:30です。
藤枝市茶町の「藤枝市生涯学習センター」は、
IMG_1403.jpg
「藤枝地区交流センター西館」でもあります。

こちらが入口です。
IMG_1404.jpg

この日の会場は、工芸室です。
IMG_1416.jpg
「生涯学習講座」:「国産畳表でオリジナル ミニ畳作り講座」

もうスタンバイしていらっしゃいます。
IMG_1412.jpg

この日の講座は、こちらです。
スクリーンショット 2020-11-24 17.41.29.png
「国産畳表でオリジナルミニ畳作り講座」

まずは、講座スタッフの主任さん(写真右)からのご挨拶。
IMG_1418.jpg

講師は、「杉山製畳」代表で畳職人の「杉山満志」さんと、
IMG_1476.jpg
奥様の「さえ子」さん、和裁士さんでもあります。

まずは、講座の前に「国産畳」についての説明がありました。
IMG_1428.jpg
かつては、岡山・広島なども畳の産地として、名前が上げられていましたが、
現在の国産畳と言えば「熊本産」が95%だとか。
近ごろは中国産の畳もだいぶ品質が向上してきて、
そのものだけでは、見分けが付かないほどだそうです。
それでも、農薬をたくさん使ったり、色を染めている可能性もあるので、
やはり安心なのは、国産品のようです。
といっても、実物を見るだけではわからないので、
国産のものは、その詳細が分かるように工夫されています。

このように生産者の顔写真入りのラベルが付いているのですって。
IMG_1431.jpg
さらに生育の方法や農薬の使用具合まで、
細かいデータも分かるようになっているそうです。
「熊本産」であることを証明するために、役に立っているのが、
「くまモン」のラベル!

左下の方に写っている、青と黄色の糸分かります?
IMG_1432.jpg
この糸を一緒に織り込んであったり、
杉山さんが摘んでいるところ、こういう紙片を一緒に織るのだそうです。
IMG_1429.jpg
これは、後から織り込むことはできないので、
IMG_1437.jpg
これが熊本産の畳表であることの証明になります。

では、いよいよ講座の始まりです。
IMG_1411.jpg
こちらに作り方の説明が貼られています。

レジュメとアンケートです。
IMG_1417.jpg

材料は、こちらです。
IMG_1413.jpg

お借りする道具たち。
IMG_1414.jpg

まずはこちらから、好みの縁(へり)を選びます。
IMG_1406.jpg
参加者の皆さん、思い思いの縁(へり)を選びました。
ぱらぽんは、こちらのものを選びました。
IMG_1441.jpg
色違いの「鮫小紋」です。
地味目な柄にしたかったのですが、紺色だけだとちょっと淋しい気もしたので、
あえて、同じ柄の色違いなものを、合わせて使うことにしました。

それでは、作業が始まります。
広げた畳表の上に、畳ボードを置きます。
IMG_1435.jpg

左右から畳表で畳ボードを巻き付けます。
IMG_1436.jpg
畳表がたるまないように引っ張ってから、
タッカーを使って畳表の端を固定します。

畳業界では、今でも尺貫法の道具を使うそうです。
IMG_1439.jpg
(*印付けの写真を撮り忘れていたので、レジュメの写真をお借りします。)
131762556_2147744258693877_6284403105257474671_o.jpg
物差しを使って、畳の端から五分のところに印を付け、
その印を結んで、鉛筆でラインを引きます。

鉛筆の線に合わせて、畳縁と下紙を置きます。
下紙の裏には、二分のところにラインが引かれ、
マーカーでタッカーを打つべきところに印が書かれています
IMG_1442.jpg
タッカーのエッジをラインに合わせて、針を打つと、
マーカーの印の上に針が打たれます。
(*黒いスマホは、ずれないように置いた重しです。)

こんな感じです。
IMG_1445.jpg

畳縁と下紙を、きっぱりきれいに折るためのコツを説明してくれています。
IMG_1446.jpg
印に合わせて物差しを置き、縁引き(へりひき:大きな目打ちのような道具)
を寝かし気味に使って、折りくせを付けるラインを引きます。
IMG_1448.jpg
下紙を切ってしまわないように気を付けます。

下紙を手前に折ります。
IMG_1449.jpg

さらに、畳の縁に合わせて折りくせを付けます。
IMG_1450.jpg

折りくせが付けられたら、全体をひっくり返します。
IMG_1452.jpg
縁もきれいに折り曲げて、その端が畳の裏に来るようにします。

縁の端をまたぐように、タッカーで針を打ち込みます。
IMG_1453.jpg

四隅の始末を習います。
IMG_1455.jpg
縁引き針を使って、角がきれいになるように、
端の始末をします。
箱物を包装紙で包んだときの角の感じです。
IMG_1456.jpg
ここをタッカーで留めます。
IMG_1458.jpg
留めました。

反対側も同様に、
IMG_1459.jpg
タッカーで留めました。
IMG_1460.jpg
折りくせを付けて、
IMG_1461.jpg
まずは、下紙を折ります。
続いて縁も。
IMG_1462.jpg
折ったら、縁引きの柄の方で、折り山をしごいて、きれいにします。
IMG_1463.jpg
赤の時と同様に、折って、端の始末をして、タッカーで針を打って、留めます。

仕上げに裏紙を貼ります。
IMG_1465.jpg

裏紙には、すでに両面テープが付けられています。
IMG_1466.jpg

ここに貼ります。
IMG_1467.jpg
「杉山製畳」のシールも貼りましょう!
無事にできあがりました!

時間に余裕があったので、もうひとつ作っちゃいます。
それはこちら。
IMG_1468.jpg
畳表で、畳を作った後に残る「畳の耳」を使って作ります。
畳表は、畳用のい草を左右両側から並べて作るので、
穂先と茎の根元が二重になっているように見えますね。
その耳をぐるぐると巻いて、輪ゴムで留めたものがこちらです。

そこに、縁を巻き付けると、こんな風になります。
IMG_1469.jpg
ぱらぽんが選んだ耳は、小さめだったので、
縁の上下も折ってみました。
さえ子さんがよういしてくださった水引の飾りも付けました。
後ろはこんな具合。
IMG_1470.jpg
「杉山製畳」のシールも忘れずに!
飾り方の見本は、こちらです。
IMG_1410.jpg

職人さんのお道具!
IMG_1473.jpg
真ん中の縁引きの柄が、細くなっているの分かるでしょう?
こんなにすり減っちゃったんですって!!

こちらは、縁で作られたバッグたち。
IMG_1407.jpg
さえ子さんの作品です。
縁で作った、クリスマスツリー!
IMG_1408.jpg
かわいいですね!

最後に講座のスタッフさんがご挨拶!
IMG_1481.jpg
「皆さん、楽しく作業をしていらっしゃいましたね。
 好評のようなので、これからも畳表シリーズの講座を
 いろいろと考えてみようと思います。お楽しみに〜!」
とのことです。
地域の産業が勉強できて、作品も楽しめる!とてもよいと思います。
先生、よかったですね。これからもよろしくお願いします。

最後に、皆さんで、記念撮影しましょう!
IMG_1479.jpg
ぱらぽんの作った作品は、両先生に持っていただきました。
皆さん、ステキな作品ができましたね。
クリスマスやお正月に活躍しそうです。

この記事を読んで、やってみたくなった方は、
「杉山製畳」さんんまで、お問い合わせください。
材料の準備がありますので、かならず、事前にご連絡をお願いいたします。
「杉山製畳」さんの公式サイトは、こちらです。

「藤枝地区交流センター 西館」スタッフの皆さま、
「杉山製畳」さま、ステキな講座をありがとうございました。
また、やりたいなあ〜。
nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。