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2018.0608 映画「万引き家族」を観てきました。 [映画館へ行こう!]

2018年6月8日(金)映画「万引き家族」を観てきました。

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この作品、タイトルがどうも気になりますよね?

気になるといっても、モラルがどうのこうのというのではありません。
是枝監督の作品といえば、
「誰も知らない」「花よりもなほ」「歩いても 歩いても」
「奇跡」「そして父になる」「海よりもまだ深く」など、
歌の一部を切り出してきたり、ちょっと言葉が足りないような、
そこに想像力が必要? または余韻を残すようなタイトルが多いので、
今回の「万引き家族」は、どうなんだろう? と思っていました。
まさに「万引き」をする人たちが家族になっているのですが…。

そしたら、Facebook に流れてきた記事で、
興味深いものを見つけました。
その記事は、
『万引き家族』モラルに問題のない3つの理由(ワケ)
というもので、その原文はこちら
それによると、
元々は『万引き家族』というタイトルではなかった?
ということが書かれています。
実は、この作品のタイトルには『声に出して呼んで』という案もあったそうで、
是枝裕和監督から脚本執筆の途中に提案され、
プロデューサーの松崎薫氏もとても気に入っていた、というのです。

『声に出して呼んで』
うん、確かにこの方が、是枝監督っぽい。
ただ、これでは内容がわからずに、観てみないとわからない。
確かにそうで、映画の宣伝を考えると、
もっと分かりやすいタイトルで!ということで、
最終的に「万引き家族」になったというのでした。
なるほどね。

この作品には、「万引き」だけでなく、
現在の世の中に起こりうる「あってはならないこと」が、出てきます。
例えば、親から虐待を受けている5歳の少女。
と聞けば、このところ毎日、報道番組で取り上げられている
少女の話と重なります。
それ以外にも、今、我々の周りで起きているさまざまなできごと、
それも犯罪の範疇になってしまうようなことが、出てきます。
私たちが、ものごとを、いいか?悪いか?だけでは、
判断できない時代に住んでいることを実感します。
表には現れていないもの、見えないけれど感じるもの、
そういうことも全て意識した上で、
総合力というか、大きな意識の中でどうすべきか?
考えて判断して実行しなくてはいけない時代が来ていると思います。
それを、我々がどう実行していくのか?
子供たちにどう教えていくのか?
考えていかないと。
この作品には、それを自分自身に問いかけるような力がある。
その「内省力」のようなものがあることを、
世界(パルムドール)が認めたのだと思います。

素晴らしい作品でした。









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