映画「沖縄戦」の感想をいただきました。

「藤枝シネ・プレーゴ」で、「ドキュメンタリー沖縄戦」を
ご覧になった友人たちから、感想を聴かせてもらったので、
記事として紹介させてもらいます。
１組目は、小学生のご兄弟とそのお母さん。

「広場でキャッチボールしながら、探検してくる」
って自転車で出掛けて行った兄弟が、汗だくで帰宅して、
「映画館のとこ行ったら、ノンフィクションの
　『沖縄戦』の映画やってるってポスターあったから観たい！』って。
ノンフィクションかぁ。
観て知った方がいいんだろうけど、観るの怖い気もするし…。

というような記事を、ママである友人がfacebookに書いていたので、
私の『ブログレポート』のアドレスを貼って、

　「監督が各地で行った、舞台挨拶の様子を貼ってありますので、
　　まずお母さんがその動画を見てから、お決めになってください。
　　基本ドキュメンタリーなので、出てくる映像は、
　　アメリカ軍が記録したフィルムをつないでいます。
　　後は当時子どもだった人々が、どんな状況であったかを語っています。
　　その語り部たちがいなくなってしまう前に記録しておきたかったそうです。
　　証言しているのは、当時おふたりくらいのお子さんだったと思うの。
　　だから、見て欲しい気もしますが、鑑賞後のフォローも必要だと思うけど。」

そしたら、お返事が。

　「２人の息子達は『はだしのゲン』を何度も読み、
　　長男は昨年、祖父母と広島の原爆資料館へ行きました。
　　子ども達から映画を観てみたいと言ってきたので、
　　早速今日 行ってきました。
　　ノンフィクション ドキュメンタリーなので、
　　目を覆いたくなるような写真や、話もありましたが、
　　これが現実だったこと、語り部さん達が
　　自分達と同じ年位の時に実際に経験をしたこと、
　　楽しく旅行をした沖縄の地の知らなかった悲しい出来事に、
　　思うところがあったようです。
　　２時間程でしたが、２人とも真剣に観入っていました。
　　観賞後、小６の長男が
　　『前に沖縄に行った時は、この事知らなかったから、
　　ただ楽しいって浮かれてたけど、それじゃダメだな、って…。
　　今度沖縄に行ける時は、この話に出て来た所とかにも、
　　ちゃんと行きたいと思った』って言っていました。
　　２人の心に残る、映像やお話だったようです。」

私「お子さんたち、大きくなりましたね。その反応に感動です！」

　　「こんな風に考えられるようになったんだなぁと、驚きました。
　　　自分の目で見て、自分の耳で聴いて、心で感じる。
　　　本当に大切な事だなぁと思いました。
　　　沖縄行きの資金を貯めなくては！」

このご兄弟たち、幼稚園くらいのころからお見かけしていて、
同じ映画館のロビーで、流れている「妖怪ウオッチ」の予告動画の、
「妖怪たいそう」をとても上手に、一心不乱に、踊っていたのを
昨日のことのように思い出します。その彼らが、
「ドキュメンタリー沖縄戦」を観て、その内容を受け止められるくらい
しっかりして、成長しているなあと感動しました。
辛く厳しい作品でも、子どもたちを信じて見せることも必要なんだなと
あらためて実感しました。


もう１組は、よく映画館のイベントにも参加してくださるご夫妻。
こちらも許可を得て、奥様の感想を紹介させてもらいます。

先日、気になっていたドキュメンタリー映画｢沖縄戦｣を観てきました。
長崎の空襲、広島の空襲等の事は、テレビ等でそういう時期になると目や耳に入るけど、
それ以外の地域の事はあまり目や耳にすることが映像としては少ないので
良い体験、機会と思い観てみました。
学校で学んだことや社会人になってからも聞いてきた事が微妙に違ったり、
聞いてきたその先の事だったりと、戦争を知らない私にとっては
観て良かったと思うし、改めて戦争という事、人という事を勉強しました。
初めて学校で戦争の事を勉強してから
｢ガラスのうさぎ｣や｢二十四の瞳｣とかの本を読むようになったし、
子供の頃はやはり実物の品物とかを見るのは恐かったけど
成人してからは機会があれば、戦争に関係のある展示とかを
観に行ったりはしてました。
今回、この作品を観て、自分の住んでるところの事や、
静岡空襲だってあったのに、ほとんど知らない事を考えてしまいました。

との感想でした。映画を観た後で、
｢キャタピラー｣
｢ジョニーは戦場に行った｣
｢アメリカ軍がもっとも恐れた男~その名はカメジロー~｣
をレンタルビデオ屋さんで借りてきたそうです。
こういう作品は、ご家族や年齢差のある人と一緒に観ると、
知らないことを教えてもらえるし、話すことで
世代間の意識の違いなどに気づけたり、話もできるからいいですよね。

私は、映画館で観た作品の情報や感想を、ときどき発信していますが、
それを読んだ方が、その作品を気に掛けてくださって、
実際足を運んでくれて、観て、感想を話してくださる。
とてもありがたいなあと思います。
戦争は、絶体に繰り返して欲しくないこと。
そのためにも、映画を観ることで考えたり、
防げたりできるのであれば、ありがたいことです。

できれば、もう１回、観たいなと思っています。

最終週の上映時間です。
8／21（金）～23（日）は18:50〜、
8／24（月）～27（木）は12:30〜となります。
可能であれば、お見逃しなく！